【さいたま地産地消】フードマイレージってなに? 地産地消と市場流通のちがい

2024.09.18

【さいたま地産地消】フードマイレージってなに? 地産地消と市場流通のちがい

みなさんこんにちは!農BASE合同会社代表の飯山です。

今回は、なぜ「地産地消」が日本や地球環境に対して有効なのかを改めて解説します。

フードマイレージ

「フードマイレージ」という言葉を聞いたことがありますか?

フードマイレージとは、食べ物を意味する「Food(フード)」

車や飛行機などの走行・飛行した距離を指す「Milage(マイレージ)」をかけ合わせた造語です。

まとめると、

「食料の生産地から消費地までの輸送にかかる環境への負荷を数値化した指標」

となります。

この数値が高ければ高いほど、環境への負荷が高い。

この数値が低ければ低いほど、環境への負荷が低い。

ということになります。

地元で作られた野菜や果物を地元で消費する「地産地消」は、このフードマイレージが非常に低く、環境に優しい方法です。

市場流通というのは、生産地から遠く離れた場所まで食べ物を運ぶことですが、これには多くのエネルギーが必要で、その分環境にも負担がかかります。

また、長い間輸送するため、鮮度が落ちることもあります。

それに対して地産地消では、近くで作られた食べ物をすぐに消費できるので、新鮮でおいしい状態で食べることができるんです。

地産地消は環境への負荷も低く、新鮮で美味しい野菜を食べることのできる取り組みということです。

地産地消が必要な理由:物流2024年問題も背景に

今、日本では「物流2024年問題」という大きな課題が出てきています。

ドライバーさんの働き方改革や人手不足により、長距離での輸送がこれまでよりも時間がかかったり、輸送コストが上がってしまいます。

すでにその影響は市場では表れており、品薄な野菜なども出てきています。

こんな中地産地消は、近くで作った食べ物を近くで消費することで、それらの問題を解決する力を持っています。

私たちの取り組みと環境への配慮

私たちの事業では、地元の農家が育てた野菜を、地元の学校やスーパーに直接届けています。

これによって、輸送にかかるエネルギーを大きく減らし、環境への負担を軽くしています。

地元で作られた野菜は、そのまますぐに食べられるので、鮮度が高く、栄養価も高いのが特徴です。

さらに、地域の人たちが安心して地元の野菜を食べることで、地元の経済を元気にすることにもつながります。

地産地消の取り組みは、私たちが未来に向けて持続可能な社会を作るための重要な役割を果たしてくれると私たちは信じています。

では、ここで具体的に北海道からさいたま市にじゃがいもを輸送した場合と、さいたま市内で生産されたじゃがいもを使用した場合のフードマイレージの違いを数字で比較してみましょう。

1. 北海道からさいたま市へじゃがいもを輸送する場合

  • 距離:北海道からさいたま市までは約1,000キロメートル。
  • 輸送量:1トン(1,000キログラム)のじゃがいもを輸送すると仮定。

フードマイレージの計算
1,000 km × 1,000 kg = 1,000,000(フードマイレージ)

2. さいたま市内で生産されたじゃがいもを使用する場合

  • 距離: さいたま市内の農家から市場や学校などまでの距離は、例えば10キロメートルになります。
  • 輸送量:同様に1トン(1,000キログラム)のじゃがいもを輸送します。

フードマイレージの計算
10 km × 1,000 kg = 10,000(フードマイレージ)

比較

  • 北海道から輸送:1,000,000t・km
  • さいたま市内で輸送10,000t・km

このように、北海道からの輸送ではフードマイレージが1,000,000と高くなる一方、

さいたま市内での輸送では10,000と大幅に低くなります。

北海道から輸送されるジャガイモと比較すると市内産を使用することで、フードマイレージの数値を1/10に減らすことができます。

まとめ

環境問題に2024年問題と日本にはさまざまな問題が顕在化しています。

まだ表面化していない問題も、今後私たちの生活に少しずつ影響を与えてくると思います。

さいたま市内には素晴らしい生産者さんたちがたくさんいらっしゃいます。

地元にないものは仕方がないが、あるものくらい地元のものを使う。

何気ない普段の買い物からでも地元の野菜を積極的に選択することが、誰でもできる環境問題の対策になります。

スーパーのバイヤーさんも、地元農産物が売れるならもっと地元野菜を積極的に売り場に並べる機会を作ってくれます!

私たちはそんな「地産地消」をさらに推し進めていきます。

みなさまも、フードマイレージということを意識して今後お買い物を楽しんでいただければと思います!

ご賛同・協力頂いている「さいたま市の農家様」

  • 鈴木屋

  • 金子農園

  • 森田農園

  • 中野農園

  • 遊馬農園

  • 飯田農園

  • 鈴木農園