いよいよキャベツの収穫が始まります!

2025.10.18

いよいよキャベツの収穫が始まります!

8月のお盆前に植えたキャベツたちの収穫がいよいよ始まります。

今期は私たちとしては初めての3000玉の生産に挑戦しています。

1玉100円で売れたら30万円の売り上げになります。

100%上手にできるわけではないので少しずつ目減りしてしまうのでしょう笑

なぜキャベツなのか

なぜキャベツの栽培を始めたのか。

それは、大きく2つ理由があります。

①土壌に合っているから

②需要があるから

この2つです。

近所でもキャベツを栽培されている方がいて、私たちの事業を行なっている岩槻区の土壌はキャベツ栽培に適しているという判断(何回か試作はした上で)をしました。

そして特に重要なのが②の「需要」です。

学校・家庭どこでもキャベツは利用します。

学校関係においては、私たちがお取り組みさせていただいている25ヶ所でひと月で約1.5tキャベツを使用します。

目の前にこれだけの需要があるのがわかっているので、作らない手はないですよね。

私たちの強みは「生産と供給の両方ができる」ところにあります。

需要を把握することで、その作物への投資をより効率的に行うことができます。

農業の課題は「需要の見極め」

私が思う農業の課題の一つは「需要の見極め」です。

野菜を作ったからといって必ずその野菜が売れるわけではありませんよね。

当然、売れないとお金にならない。

お金にならなければ投資もできないし、そもそも生活もできない。

でも、「需要」がどこにあるかわからない。

ターゲットを個人に絞るか?飲食店に絞るか?スーパーに絞るか?市場出荷にするか?

農業を外から見ていると、「もっとこうすればいいのに」と思うことが多々ありましたが、実際に自分が手を動かして生活をかけて取り組むと、「決断と実行」がいかに難しいかがよくわかります。

効率を求めて機械に投資したいけど、野菜が売れなかったらその機械は倉庫に眠らせるしかない・・・。

例えば、キャベツ栽培では植え付けを行うための機械があるのですが、購入には50万〜100万円くらいかかります。

50万円稼ぐには少なくてもキャベツ5000玉以上作らないといけません。

しかし、その5000玉が売れる保証がどこにもない。

という状況だったら、なかなか投資に踏み切るのが怖いです。

でも、5000玉が確実にある程度の価格で売れることがわかっていたらその投資の怖さも低減します。

俗にいう「マーケットイン」の考え方です。

需要を把握して、栽培する。

どこの企業でも当たり前に行なっていることを農業でもキッチリ行なっていくことで、より効率的で効果的な農業経営ができるようになると私は考えています。

さいたま市の学校には10万人分の需要が眠っている

「学校」というマーケットの需要を把握してその野菜を作る。

私はここにチャンスがあると考えています。

実はさいたま市には10万人の子どもたちが学校に通っています。

この10万人の子どもたちにほぼ「毎日」給食が提供されています。

つまり、毎日10万食分の需要がある。ということです。

毎日10万食分の野菜を供給しようと思うととてつもない量になります。

今はこの野菜の9割以上が市場仕入で供給されています。

私はこの需要を、さいたま市内産野菜で対応できるような環境を整えたいと考えています。

でも言うのは簡単ですが、ここにはたくさんの課題が眠っていて、これまで誰も実現することができていません。

市議会でも「地元野菜を学校で使うことで農家を支えよう」という議論が挙がることも多々あるようです。

でも実際にはさいたま市の地産地消の比率は25%に留まっています。(前回調査では28%だったので低下傾向)

この比率を私たちの力で50%まで引き上げる!!

これが当面の私の目標です。

障壁はたくさんありますが、3年やってみて多少の手応えを感じ始めています。

キャベツだけではなく、他の野菜の需要もたくさんあります。

みんなで野菜を作って、地域を支えながらみんなで稼ぐ。

稼いだお金でまた農業に投資して、生産をより効率的にしていく。

この循環を私たちが軸になって回せるようになります。

乞うご期待!!

ご賛同・協力頂いている「さいたま市の農家様」

  • 鈴木屋

  • 金子農園

  • 森田農園

  • 中野農園

  • 遊馬農園

  • 飯田農園

  • 鈴木農園