【さいたま地産地消】ほうれん草パウダー化計画

2024.09.03

【さいたま地産地消】ほうれん草パウダー化計画

みなさんこんにちは!

農BASE合同会社代表の飯山です。

今回は、以前から進めているほうれん草パウダー化計画についてお話します。

ほうれん草パウダーって何?

まず、ほうれん草パウダーとは何かをご説明します。

ほうれん草パウダーは、ほうれん草を乾燥させ粉末にしたものです。

↑このような状態のものです。

なんでわざわざパウダーに?

なぜ私たちがほうれん草をパウダーにするのでしょうか。

それは、「ほうれん草の廃棄品活用」が目的です。

ほうれん草の廃棄品とは?

ほうれん草は、畑から収穫されてすぐに出荷されるわけではありません。

小さな葉、汚れた葉、二葉などを取り除き、見た目を良くして袋詰めされて出荷されます。

↑このような折れた葉っぱも取り除きます。

取り除いたものをまとめたものがこちらです。

これらはすべて、廃棄されます。

廃棄と言っても正確には自家製堆肥の原料になります。

この事実を知った方のほとんどはこう言います。

「もったいない!!!」

実際は食べられるのに、見た目の問題だけで廃棄されています。

このような、「食べられるけど捨ててしまっている」部分が毎日大量に発生します。

これらを仕分けして、再活用することができないか??

捨てないで、食用として活用することができないか?

そんな考えから計画が始まりました。

キッカケは女子高生?!

私たちは不定期ではありますが、岩槻にある開智高校さんと情報交換を行なっています。

ある日の話し合いの時に、私が「ほうれん草の廃棄品の再活用のアイデアが欲しい」とみなさんに投げかけました。

そこで、パウダーにしたらどうか?

という案が出ました。

正直、パウダーにしたらどうかなーとは自分でも考えていました。

しかし、類似品もすでにある上、使い道がよくわかっていませんでした。

そんな中、参加してくれていた女子高生の方から、

「推し活」用で作ってほしい!!

と、言われました。

推し活?!!

なぜ?!

推しているアイドルやキャラクターにはそれぞれ「担当の色」があるとのことです。

赤や青や緑や黄色とか。

その「推し」の誕生日やお祝いをする時に、その「推しの色」を使用したにしたケーキなどを作ってお祝いをするそうなんです!

(知らなかった)

その時「緑」に着色する原料がなかなか無いんです!

と教えてくれました。

めちゃくちゃ面白い!!!!

この言葉を聞いて、ぜひ作ってみたいと思いました。

ライバルは抹茶パウダー

その後色々と緑の粉について調べていきました。

1番有名なのは「抹茶パウダー」ですね。

ただ、その抹茶には大きく2つの問題があることを知りました。

①抹茶味になる

②小さいお子様にはNG

①抹茶味になる

抹茶味になって何がダメなの?

と、最初はわたしはそう思いました。

ただ、色々な方にお話を聞いているとその言葉の意味を少しずつ理解できました。

料理人の方は「着色材」として緑が欲しいことが多々あるようです。

抹茶パウダーは確実に抹茶味になるので、色として使いたい時には不向きなのだそうです。

そして、シンプルに抹茶味が苦手な方が一定数いることを知りました。

(私は好きなので気にしていなかった、、)

②小さいお子様にはNG

抹茶にはカフェインが含まれるため、小さいお子様に食べさせることは推奨されていません。

その為、わざわざ抹茶のお菓子やケーキなどをお子様に食べさせてあげるということはありませんね。

我が家も子育てをしているので、少しでもリスクのある食べ物は与えないようにしていました。

美味しいのは間違いありませんが。

ほうれん草パウダーの魅力

さて、そんなライバルとなりうる抹茶パウダーに対してほうれん草パウダーとはいかほどのものなのか。

私なりに感じている”良さ”をお伝えします。

①ちゃんと色が入る

②味がない

③自分たちで作れる

この3つです。

順に説明します。

①ちゃんと色が入る

最低条件ではありますが、ほうれん草パウダーを使用したお菓子にはしっかりと緑色になります。

しかも綺麗!

↓クッキーの試作品

②味がない

ほうれん草をパウダーにしても、ほうれん草らしい青臭さなどはほとんど消えてしまいます。

味がないことは一見デメリットのように思えます。

しかし、先述の通り「着色料」として使用したいというニーズに対しては、優れていると感じています。

元々の「推し活用」として考えても、単純に色だけ入れば、あとは個人の好きな味付けにできるので良い点だと思います。

③自分たちで作れる

ほうれん草パウダーは、自分たちで作ることが可能です。

しかも、食品衛生責任者さえいれば保健所への届出だけでパウダーの生産が可能になります。

自らがほうれん草農家だからこそ、原料の調達も苦にはなりません。

工程としては

選別→洗浄→乾燥→粉末化→袋詰め
となります。

手間は多少かかるものの、特別な技術や資格が不要なため、自分たちで作ることが可能です。

以上

①ちゃんと色が入る

②味がない

③自分たちで作れる

この3点はほうれん草パウダーに挑戦する魅力的な点だと感じています。

最後に

今回はほうれん草パウダー計画の概要をお伝えしました。

ほうれん草パウダーに少しでも興味を持っていただけましたでしょうか。

当然、私1人では実現することができずさまざまな人に手を貸していただいています。

次回の記事ではどのような方に力を借り、私がどのような道筋でほうれん草パウダー計画を実現させるかお伝えします!

次回投稿をお楽しみに!

ではまた!

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