スマホ一つで完結する——運送会社さんとの連携を、AIで自分で作り変えた話
スマホ一つで完結する——運送会社さんとの連携を、AIで自分で作り変えた話
あぁ、また忘れてた——。
運送会社さんからの電話で、気がつきました。
配送依頼書を、まだ送っていなかったのです。
いつもは、土のついた手を洗って、家に戻って、パソコンを開く。新しいシートを作って、納品書や配送依頼書をひとつずつ仕上げて、PDFにして、メールに添付して送る。配送をお願いしている運送会社さんへ、毎回その手順を繰り返していました。
畑の作業を中断して、パソコンの前に座る。この往復が、地味に、でも確実に負担でした。
正直、「めんどくさいな」と思っていました。でも、誰かに頼める作業でもない。仕方なく、毎回畑から家へ戻っていたのです。
「たまにの抜け」が、いちばん心苦しい
正直に書きます。
配送依頼書を送るのが遅れたり、うっかり忘れたり。納品書のメール連絡が漏れてしまったり。
そういう「たまに」が、たまに起きてしまっていました。
自分が忙しいのは自分の都合ですが、その抜けで運送会社さんに迷惑をかけてしまうのは、別の話です。
相手の段取りを狂わせてしまう。それがいちばん心苦しかった。
——スマホ一つで完結する仕組みを作りたい。ずっとそう思っていました。
AIを相棒に、自分で作ってみた
それで、作りました。
配送依頼書と納品書を自動で送れる仕組みを、Claude CodeというAIを使って、自分の手で。
エンジニアではない私が、です。
正確に言えば、AIと相談しながら少しずつ形にしていった、という感覚に近いです。やりたいことを言葉で伝えると、AIが形にしてくれる。
専門の業者さんに頼まなくても、農家の自分が、自分の現場に合わせて作れる。そういう時代になったんだと、作りながら実感していました。
畑にいながら、配送しながら、送れる
完成してみて、生産性が圧倒的に変わりました。
納品数量の連絡を、農作業をしながら、配送をしながら、スマホからそのまま送れる。

もう家に戻らなくていい。あの往復が、まるごと消えました。
それだけではありません。
請求書の発行や金額の確認もシームレスになって、月の途中で「今どのくらいの売上があって、請求をどれくらい作るのか」が見えるようになりました。
月末月初の請求書発行が遅れると、これも先方に迷惑がかかります。それが素早くできるようになった。
会社として売上を管理しやすい環境が、ようやく整いました。
仕組みは、自分のためだけじゃない
ひとつ、はっきりしたことがあります。
仕組みづくりは、自分が楽をするためだけのものではない、ということです。
お互いの手間を減らして、取引先やお客さんに迷惑をかけない。そのための仕組みなんだと思います。
農家こそ、こういう「スマホ一つで完結する仕組み」を持つべきだと、私は思っています。
農作業に時間も体力も取られる私たちだからこそ、事務まわりは軽くしておきたい。農家が農業に集中できる仕組み——それが理想です。
そして今は、AIを使えば、農家自身がそれを作れる時代になりました。
農家の気持ちは農家だからわかる。だからこそ、自分の現場に合った仕組みを、自分で作る。
地産地消を、もっと前へ進めていくために。手元の段取りから、これからも少しずつ整えていこうと思います。
よくあるご質問
AIを使って業務を効率化することの最大のメリットは何ですか?
農作業を中断せずに事務作業を完結できる点です。配送依頼や納品書作成がスマホ一つで可能になり、時間と労力の負担が大幅に軽減され、本業である農業に集中できるようになります。
AIに詳しくない農家でも、このような仕組みを作れますか?
はい、可能です。記事では専門知識がない農家でもAI(Claude Code)と対話しながら仕組みを作り上げた事例を紹介しています。自分の現場に合わせたカスタマイズができるのも大きなメリットです。
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