学校給食への想い 子どもたちの「おいしい」が、地域をつなぐ

2026.03.18

学校給食への想い 子どもたちの「おいしい」が、地域をつなぐ

毎朝、配送スタッフが野菜を積み込んでいく様子を見ながら、私はいつも同じことを思います。

「今日も、あの学校の子どもたちのもとへ届く」

農BASE合同会社を立ち上げて3年。さいたま市内の学校給食に地元の野菜を届ける事業が、今では160校のうち40校へと広がりました。

なぜ、学校給食なのか

私の実家は、江戸時代から続く農家です。私で11代目になります。

子どもの頃から土に触れ、野菜が育つ過程をそばで見てきました。農家がどれだけ丁寧に、愛情をかけて野菜を育てているか——それは、農家の子どもだからこそ、肌で知っていることです。

でも同時に、地域の野菜が地域の食卓に並ばなくなっている現実も、ずっと感じてきました。近くで作られたものが、なぜかずっと遠くへ運ばれていく。そのもどかしさが、この事業の原点です。

学校給食を選んだのは、子どもたちに「地元の味」を届けたかったから。給食で食べた野菜の記憶は、大人になっても残ります。「埼玉の野菜っておいしいんだよ」と、いつかその子たちが自分の子どもに話してくれたら——そんな未来を想像しながら、毎日野菜を届けています。

農家の想いを、食卓へ

地域の農家さんと話すとき、よく聞く言葉があります。

「作るのは好きだけど、売り方がわからない」

農家は野菜を育てることのプロです。でも、販路を開拓したり、学校や業者と交渉したりすることは、また別の話。農BASEは、そこを引き受ける存在でありたいと思っています。

農家が農業に集中できる環境をつくる。地元の野菜が地元の子どもたちに届く仕組みをつくる。それが私たちの役割です。

「おたがいさま」でいい

給食の時間に学校を訪問すると、子どもたちが声をかけてくれることがあります。

「野菜、作ってくれてありがとう!」

素直にうれしい言葉です。でも、私の心の中には、いつも同じ言葉が浮かびます。

「食べてくれて、ありがとう。」

農家が一生懸命育てた野菜も、食べてくれる人がいなければ意味がない。子どもたちが給食を食べてくれるから、農家が農業を続けられる。どちらが偉いわけでも、「してあげている」わけでもない。

「おたがいさま」——この言葉が、農BASEの根っこにある精神です。

作る人と食べる人が、対等につながっている。農家と学校と子どもたちが、ひとつの輪の中にいる。そういう関係を、これからも育てていきたいのです。

農BASE合同会社 代表 飯山翔平


よくあるご質問

農BASE合同会社はどのような活動をしていますか?

さいたま市内の学校給食に地元の新鮮な野菜を届ける事業をしています。農家さんの販路開拓を支援し、子どもたちに「地元の味」を伝えることで、地域全体の「おたがいさま」の関係を築いています。

学校給食に地元の野菜を届けるメリットは何ですか?

子どもたちは新鮮で安全な地元野菜を味わい、地域の食文化を学ぶことができます。農家にとっては安定した販路確保になり、地域経済の活性化や食育にも貢献しています。

ご賛同・協力頂いている「さいたま市の農家様」

  • 鈴木屋

  • 金子農園

  • 森田農園

  • 中野農園

  • 遊馬農園

  • 飯田農園

  • 鈴木農園